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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第46章 屈辱②
 だから、

(耐えるの、フィーネ。今は……耐えて出来る限り情報を得るの。逃げ出すチャンスを伺うの)

 地下牢で、ボロボロになっているソルの姿を思い出し、フィーネはぐっと耐えた。
 心の奥底から、怒りと言う形で力が沸き上がって来るのが分かる。

 フィーネには、一つだけ策があった。

 聖地には、秘密の隠し通路がある。
 有事の際、逃げるために作られた通路で、一部の者しか知らされていない。

 勇者の献上品であるフィーネは、その一部の者に入っていたのだ。

 現在、その隠し通路がどうなっているのか、知りたかった。 

(今の私には知るすべがない。でも……)

 ちらっと横を見る。
 そこには、フィーネの世話役としてあてがわれている黒髪の女性――セイラムが立っていた。フィーネと同じくらいの歳だろうか。

 フィーネが聖地にいた時にはいなかったので、恐らく魔王襲撃後に聖地にやってきたのだろう。
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