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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第47章 脱走①
フィーネは部屋の移動のため、縛られた状態で歩いていた。
先程まで、ソルがガーランドにいたぶられるのを、見せられていたのだ。
彼女が泣き叫ぶ姿を見て期待していたのだろうが、フィーネはなにも反応を見せなかった。
ただ、傷が増えていくソルの姿を、瞳を逸らさず見つめ続けているだけだった。
そんな彼女の態度に、興が削がれたのだろう。
ソルへの暴行は、早々に打ち切られ、フィーネは部屋に戻るように言われたのだった。
愛する者が目の前でいたぶられる姿を見て、冷静でいられるわけがない。
無表情な仮面の裏では、暴行を止めるようガーランドに泣きつきたくなる気持ちを、必死で堪えていた。
ソルも、フィーネの感情を乱さないようにか、どれだけ暴力を受けても抵抗せず、しかし声も出さず、耐えている様子が見られた。
そういう意味では、二人の心は通じ合っていたのかもしれない。
先程まで、ソルがガーランドにいたぶられるのを、見せられていたのだ。
彼女が泣き叫ぶ姿を見て期待していたのだろうが、フィーネはなにも反応を見せなかった。
ただ、傷が増えていくソルの姿を、瞳を逸らさず見つめ続けているだけだった。
そんな彼女の態度に、興が削がれたのだろう。
ソルへの暴行は、早々に打ち切られ、フィーネは部屋に戻るように言われたのだった。
愛する者が目の前でいたぶられる姿を見て、冷静でいられるわけがない。
無表情な仮面の裏では、暴行を止めるようガーランドに泣きつきたくなる気持ちを、必死で堪えていた。
ソルも、フィーネの感情を乱さないようにか、どれだけ暴力を受けても抵抗せず、しかし声も出さず、耐えている様子が見られた。
そういう意味では、二人の心は通じ合っていたのかもしれない。