この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第48章 脱走②
 セイラムにとって、最も恐れていたことが現実のものとなってしまった。

 夜伽は、五日後にある神託の儀式後。

 それまでに、何も知らないリリアに性技を指導せよと、数日の猶予を与えられたのだとか。

 打つ手なく絶望するセイラムに、フィーネは力強く声をかけた。

「どうすればいいなんて……決まっているわ。リリアちゃんを、何とか聖地から逃すの! そのかわり、どうか私に協力して欲しい」

「協力……?」

「ええ、そうよ。私もあなたと同じなの。自分の身を犠牲にしても……助けたい人がいる」

「それは……地下牢にいる魔王のこと?」

 セイラムの問いに、フィーネは間髪を入れずに頷いた。
 愛おしさが溢れる心を感じながら、真剣だった表情を少しだけ緩める。

「そう。あの人は……私が命に代えても守りたい人なの。あの人のためになら……私は何でもするわ」

 瞳の奥が締め付けられるように痛くなった。
/528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ