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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第48章 脱走②
こんな状況にも関わらず、フィーネの身を案じるソルに心が苦しくなる。
フィーネは、行くべき道ではない場所に鋭く視線を向けると、馬から降りた。手綱を引きながら、道を外れ、森の奥へと入っていく。
計画とは外れた行動に気づき、ソルが息も絶え絶えになりながら、困惑したような声で尋ねた。
「フィーネ……おまえ……どこにいく……つもり……だ?」
「このままでは、あなたがもちません。だから……」
フィーネは立ち止まり、こちらを見ているソルの唇にそっと触れると、安心させるように微笑んだ。
どこか艶を帯びた視線を、彼に向けながら。
「これからこの身をもって……あなたを癒します」
フィーネは、行くべき道ではない場所に鋭く視線を向けると、馬から降りた。手綱を引きながら、道を外れ、森の奥へと入っていく。
計画とは外れた行動に気づき、ソルが息も絶え絶えになりながら、困惑したような声で尋ねた。
「フィーネ……おまえ……どこにいく……つもり……だ?」
「このままでは、あなたがもちません。だから……」
フィーネは立ち止まり、こちらを見ているソルの唇にそっと触れると、安心させるように微笑んだ。
どこか艶を帯びた視線を、彼に向けながら。
「これからこの身をもって……あなたを癒します」