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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第51章 治療③
ついさっきまで馬に乗ることすら辛かったはずのソルが、身体を起こし、フィーネと向かい合っている。
「急に起き上がったら、身体がっ……」
慌てて彼を気遣ったが、近づいたソルの顔を見た時、何故彼が動けるようになったのかを理解した。
彼女の理解に気づいた様子で、肯定するようにソルが頷く。
「大丈夫だ。お前の癒しの力で、傷が癒えてきている」
「本当だわ! よかった……本当に良かった……」
確認するように頬をペタペタ触りながら、フィーネは安堵した。
確かに彼の言う通り、顔の腫れも傷も、癒えて分からなくなっていた。
身体に視線を向けると、衣服の陰から覗いていた痣も、消えて無くなっている。
痛々しく刺さったラファのナイフと、衣服の汚れや損傷がなければ、彼が先程まで瀕死だったとは思わないだろう。
フィーネの癒しが、効果を発揮した証だった。
「急に起き上がったら、身体がっ……」
慌てて彼を気遣ったが、近づいたソルの顔を見た時、何故彼が動けるようになったのかを理解した。
彼女の理解に気づいた様子で、肯定するようにソルが頷く。
「大丈夫だ。お前の癒しの力で、傷が癒えてきている」
「本当だわ! よかった……本当に良かった……」
確認するように頬をペタペタ触りながら、フィーネは安堵した。
確かに彼の言う通り、顔の腫れも傷も、癒えて分からなくなっていた。
身体に視線を向けると、衣服の陰から覗いていた痣も、消えて無くなっている。
痛々しく刺さったラファのナイフと、衣服の汚れや損傷がなければ、彼が先程まで瀕死だったとは思わないだろう。
フィーネの癒しが、効果を発揮した証だった。