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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第52章 治療④
「私もだ……フィーネ。あのようなあられもない姿を見せつけられて、我慢できるわけがないだろ?」
「あられもない姿って……そっ、それは、あなたが動けなかったから仕方なく……」
恥ずかしい指摘をされ、一瞬にして顔が真っ赤に染まった。
その時、
「ソル……胸のナイフが!」
フィーネの視線が、彼の胸に刺さるナイフに向けられた。
ソルの力を奪っていたナイフが、真っ赤に染まったかと思うと粉々に消滅したのだ。
ナイフが無くなる瞬間、ソルの表情が苦痛で歪んだのを、フィーネは見逃さなかった。
「だ、大丈夫⁉」
「ああ、大丈夫だ。あのナイフ……恐らくお前が私に注いだ力に耐え切れず、砕けたのだろう。まあ砕ける前に、大量の力を奪っていたようだが……」
大きなため息をつきながら、ソルが分析する。
「あられもない姿って……そっ、それは、あなたが動けなかったから仕方なく……」
恥ずかしい指摘をされ、一瞬にして顔が真っ赤に染まった。
その時、
「ソル……胸のナイフが!」
フィーネの視線が、彼の胸に刺さるナイフに向けられた。
ソルの力を奪っていたナイフが、真っ赤に染まったかと思うと粉々に消滅したのだ。
ナイフが無くなる瞬間、ソルの表情が苦痛で歪んだのを、フィーネは見逃さなかった。
「だ、大丈夫⁉」
「ああ、大丈夫だ。あのナイフ……恐らくお前が私に注いだ力に耐え切れず、砕けたのだろう。まあ砕ける前に、大量の力を奪っていたようだが……」
大きなため息をつきながら、ソルが分析する。