この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第53章 目覚め①
「お二人さん。いきなり聖地からいなくなるから、驚いたわ? ふふっ、あのセイラムとかいう女の手引きかしら?」
「……ラファ」
ソルが憎々しげに、邪神の名を呼んだ。
訪問者たちの頭上には、光の玉が浮いており、周囲を照らしている。
現れたのは、邪神ラファと勇者ガーランドだった。
勇者と呼ばれる男は、めんどくさそうに頭をかきながら、不機嫌そうに文句を言っている。
「……ったく、儀式の最中に突然ララに連れ出されるんだもんな。いいとこだったのによ」
「申し訳ございません、ガーランド様。魔王の力を奪っていた神具が消滅したのを感じましたもので……」
ラファが、恭しく頭を下げて謝罪した。
どうやら、ソルの胸に刺さっていたナイフが消滅したことで逃亡に気づかれ、ラファの魔法によって追いつかれたようだ。
「……ラファ」
ソルが憎々しげに、邪神の名を呼んだ。
訪問者たちの頭上には、光の玉が浮いており、周囲を照らしている。
現れたのは、邪神ラファと勇者ガーランドだった。
勇者と呼ばれる男は、めんどくさそうに頭をかきながら、不機嫌そうに文句を言っている。
「……ったく、儀式の最中に突然ララに連れ出されるんだもんな。いいとこだったのによ」
「申し訳ございません、ガーランド様。魔王の力を奪っていた神具が消滅したのを感じましたもので……」
ラファが、恭しく頭を下げて謝罪した。
どうやら、ソルの胸に刺さっていたナイフが消滅したことで逃亡に気づかれ、ラファの魔法によって追いつかれたようだ。