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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第53章 目覚め①
「私には次があります。今度は……きちんと力を受け入れられる心の強さをもって、あなたの前に戻って来るから。だから……今は逃げて」
ここで殺されても、自分には来世がある。
また記憶が奪われるかもしれない。
また魂の繋がりを、忘れさせられるかもしれない。
だけど、
(心は……あなたを覚えていた。だから……きっと大丈夫)
そう思うと、心が温かくなった。
まるで彼女を守っているかのように、その温もりは全身を包み込む。
フィーネはラファに一つ提案をした。
「……勝負しましょう、ラファ。私と戦い、私が負けて許しを乞うまで、彼を追わない。もし私が許しを乞うたら、ソルを追う。この身は好きにしてもいいわ。そういうルールよ」
「……へぇー、いいわね、面白そう。別に戦っている最中に犯したり、その身を切り刻んでもいいんでしょ?」
「……ええ、もちろんよ。でも私だって、ただではやられないわ」
フィーネは荷物から片手剣を取り出すと、敵二人に向けた。
ここで殺されても、自分には来世がある。
また記憶が奪われるかもしれない。
また魂の繋がりを、忘れさせられるかもしれない。
だけど、
(心は……あなたを覚えていた。だから……きっと大丈夫)
そう思うと、心が温かくなった。
まるで彼女を守っているかのように、その温もりは全身を包み込む。
フィーネはラファに一つ提案をした。
「……勝負しましょう、ラファ。私と戦い、私が負けて許しを乞うまで、彼を追わない。もし私が許しを乞うたら、ソルを追う。この身は好きにしてもいいわ。そういうルールよ」
「……へぇー、いいわね、面白そう。別に戦っている最中に犯したり、その身を切り刻んでもいいんでしょ?」
「……ええ、もちろんよ。でも私だって、ただではやられないわ」
フィーネは荷物から片手剣を取り出すと、敵二人に向けた。