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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第54章 目覚め②
フィーネがガーランドたちに切りかかった瞬間、一面を白く覆う強い光が、彼女の視界を奪った。
あまりの眩しさに身体の動きが止まり、咄嗟に目を覆った手から片手剣が滑り落ちてしまう。
光の影響を受けたのは、フィーネだけではなかったようだ。
「な、何これは‼」
「眩しいっ‼」
目の前の敵たちが、慌てふためく様子が叫び声から伝わって来る。
どうやら彼らも、視界を一時的に潰され、身動きがとれなくなったようだ。
相手に切りかかるチャンスではあったが、まだ光が続いているため、フィーネ自身も目を開けることが出来ない。
(とにかく、落とした剣を拾わなければ……)
慌てる気持ちを抑えながら、剣を探すために屈もうとした時、
「フィーネっ!」
後ろにいたはずのソルの声が、耳元で聞こえた。
振り向く間もなく、そのまま後ろから強く抱きしめられる。
彼の体温を背中に感じる。
あまりの眩しさに身体の動きが止まり、咄嗟に目を覆った手から片手剣が滑り落ちてしまう。
光の影響を受けたのは、フィーネだけではなかったようだ。
「な、何これは‼」
「眩しいっ‼」
目の前の敵たちが、慌てふためく様子が叫び声から伝わって来る。
どうやら彼らも、視界を一時的に潰され、身動きがとれなくなったようだ。
相手に切りかかるチャンスではあったが、まだ光が続いているため、フィーネ自身も目を開けることが出来ない。
(とにかく、落とした剣を拾わなければ……)
慌てる気持ちを抑えながら、剣を探すために屈もうとした時、
「フィーネっ!」
後ろにいたはずのソルの声が、耳元で聞こえた。
振り向く間もなく、そのまま後ろから強く抱きしめられる。
彼の体温を背中に感じる。