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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第55章 目覚め③
真っ先に視界に飛び込んで来たのは、浮いている自分を見上げる三人の姿だった。
ソルは喜びと興奮に満ちた表情で、ラファは憎々しげに顔を歪めて、ガーランドは状況が理解出来ずに呆気に取られていた。
一番初めに動いたのは、ガーランドだった。
呆気に取られていた表情が驚きへと変わると、戸惑いを口にする。
「な、なんだあれはっ! あれが……フィーネなのか⁉ 何だ、その翼は……! その溢れる力は……一体何だっていうんだっ‼」
支離滅裂な彼の言葉に、フィーネはクスリと笑う。
今の自分の姿。記憶に間違いがなければ、確かに人間離れしているはずだったからだ。女神を見たことのないガーランドが驚くのも、無理はない。
頭上には両手を広げた程の金色の輪が2本、交差しながら浮いていた。輪の両端には鳥の羽を広げたような、金色に輝く両翼が飾られている。
ちらっと背中に視線を向ける。
ソルは喜びと興奮に満ちた表情で、ラファは憎々しげに顔を歪めて、ガーランドは状況が理解出来ずに呆気に取られていた。
一番初めに動いたのは、ガーランドだった。
呆気に取られていた表情が驚きへと変わると、戸惑いを口にする。
「な、なんだあれはっ! あれが……フィーネなのか⁉ 何だ、その翼は……! その溢れる力は……一体何だっていうんだっ‼」
支離滅裂な彼の言葉に、フィーネはクスリと笑う。
今の自分の姿。記憶に間違いがなければ、確かに人間離れしているはずだったからだ。女神を見たことのないガーランドが驚くのも、無理はない。
頭上には両手を広げた程の金色の輪が2本、交差しながら浮いていた。輪の両端には鳥の羽を広げたような、金色に輝く両翼が飾られている。
ちらっと背中に視線を向ける。