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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第56章 魔王と勇者
二神の姿が消えた。
この場に残されたのは、魔王と勇者と呼ばれる二人の存在だけ。
「さて……どうする? 邪神に選ばれた勇者よ」
涙を拭いながら、嫌味を込めてガーランドに問いかける。
今までラファと共に行ってきた非道を考えると、この男の所業は到底許せるものではない。
しかし、ラファに騙されていたという意味では彼も被害者。ガーランドが自身の行いを悔い改めるのなら、ピアチェは許してしまうだろう。
ソル自身も、ディザニア国に手を出さないのなら、見逃してもいいと考えていた。
ガーランドの処遇は、人間たちが考えるもの。
これ以上無駄な争いは、避けたかった。
しかしガーランドは、剣を構えると切っ先をソルに向けた。
不気味なほどの笑みを浮かべながら。
この場に残されたのは、魔王と勇者と呼ばれる二人の存在だけ。
「さて……どうする? 邪神に選ばれた勇者よ」
涙を拭いながら、嫌味を込めてガーランドに問いかける。
今までラファと共に行ってきた非道を考えると、この男の所業は到底許せるものではない。
しかし、ラファに騙されていたという意味では彼も被害者。ガーランドが自身の行いを悔い改めるのなら、ピアチェは許してしまうだろう。
ソル自身も、ディザニア国に手を出さないのなら、見逃してもいいと考えていた。
ガーランドの処遇は、人間たちが考えるもの。
これ以上無駄な争いは、避けたかった。
しかしガーランドは、剣を構えると切っ先をソルに向けた。
不気味なほどの笑みを浮かべながら。