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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第59章 再会③
目の前の闇が払われる。
眩い光に導かれるように降りて来たのは、神々の地を統べる母神――ミシティディアだった。
金色の艶やかな髪を手で後ろに払いのけると、透き通るような青い瞳がフィーネをのぞき込んだ。瞬きを繰り返すたびに、金色に縁どられたまつげが揺れ、神秘的な輝きを散らす。
「あなたの気配が消えそうになっていたため、探しましたよ、ピアチェ。でも、何とか間に合って良かったです」
心の底から安堵した様子で、ミシティディアが微笑む。
そして節ひとつない滑らかな手をフィーネの額に当てると、呪文を唱えだした。
母神の手のひらから光が洩れだし、温かさがフィーネの全身を包み込む。
(身体のダメージが、癒えていく……)
母神自らの手による癒しを、感謝の念とともに受け取った。
孤独と絶望が、母神の存在によって安心へと変わっていく。
眩い光に導かれるように降りて来たのは、神々の地を統べる母神――ミシティディアだった。
金色の艶やかな髪を手で後ろに払いのけると、透き通るような青い瞳がフィーネをのぞき込んだ。瞬きを繰り返すたびに、金色に縁どられたまつげが揺れ、神秘的な輝きを散らす。
「あなたの気配が消えそうになっていたため、探しましたよ、ピアチェ。でも、何とか間に合って良かったです」
心の底から安堵した様子で、ミシティディアが微笑む。
そして節ひとつない滑らかな手をフィーネの額に当てると、呪文を唱えだした。
母神の手のひらから光が洩れだし、温かさがフィーネの全身を包み込む。
(身体のダメージが、癒えていく……)
母神自らの手による癒しを、感謝の念とともに受け取った。
孤独と絶望が、母神の存在によって安心へと変わっていく。