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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第59章 再会③
「さあ、行きなさい。そして全てを終えたら、彼の地に戻って来るのですよ。叶うなら、愛する者とともに」
フィーネは、立ち上がったミシティディアに深く頭を下げると、銀色の軌跡のその先を見つめた。
彼女の背中で浮かぶ金色の輪が強い光を放ち、力なく倒れていた三角錐の翼が大きく開かれる。
手の中で輝き続ける銀色を強く握ると、目の前に懐かしい光景が浮かび上がった。視界に映るのは、何度も自分を優しく包み込んだ大きな手。
そして響き渡る、悲痛な声色。
”フィーネ、お前に……会いたい……”
その言葉が、胸の奥に突き刺さる。瞳をぎゅっと閉じると、心の中で叫ぶ。
(私も会いたい……あなたに会いたい!)
涙を拭い、再び銀色の軌跡を強く握ると、フィーネは名を呼んだ。
再会を誓い、別れた最愛の者の名を。
「……ソル」
フィーネは、立ち上がったミシティディアに深く頭を下げると、銀色の軌跡のその先を見つめた。
彼女の背中で浮かぶ金色の輪が強い光を放ち、力なく倒れていた三角錐の翼が大きく開かれる。
手の中で輝き続ける銀色を強く握ると、目の前に懐かしい光景が浮かび上がった。視界に映るのは、何度も自分を優しく包み込んだ大きな手。
そして響き渡る、悲痛な声色。
”フィーネ、お前に……会いたい……”
その言葉が、胸の奥に突き刺さる。瞳をぎゅっと閉じると、心の中で叫ぶ。
(私も会いたい……あなたに会いたい!)
涙を拭い、再び銀色の軌跡を強く握ると、フィーネは名を呼んだ。
再会を誓い、別れた最愛の者の名を。
「……ソル」