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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第61章 これから①
抱きしめ合う二人を見つけたのは、アンジェラだった。
フィーネの姿を一目見るや否や、
「ふ……フィーネ様……? フィーネ様ぁぁっ‼」
そう叫びながら、フィーネを横から抱きしめたのだ。
そんな彼女を、フィーネも涙を浮かべながら抱きしめ返す。同時に五年前、何も告げずに国を出て、心配をかけたことを思い出し、謝罪の言葉が口を衝いた。
「アンジェラさん……ごめんなさい! 勝手に出て行って、心配をおかけして……」
「いいのです! もういいのです! 全てを隠していた私たちに、責任があるのですから……本当に……よかった……ほんとうに……ほんとうに……」
フィーネを抱きしめながら、アンジェラは首を横に振ると、手の甲で涙を拭いながら、身体を離した。そして、受肉したばかりのフィーネが裸であると遅ればせながら気づくと、キッといつもの調子で魔王を睨みつける。
フィーネの姿を一目見るや否や、
「ふ……フィーネ様……? フィーネ様ぁぁっ‼」
そう叫びながら、フィーネを横から抱きしめたのだ。
そんな彼女を、フィーネも涙を浮かべながら抱きしめ返す。同時に五年前、何も告げずに国を出て、心配をかけたことを思い出し、謝罪の言葉が口を衝いた。
「アンジェラさん……ごめんなさい! 勝手に出て行って、心配をおかけして……」
「いいのです! もういいのです! 全てを隠していた私たちに、責任があるのですから……本当に……よかった……ほんとうに……ほんとうに……」
フィーネを抱きしめながら、アンジェラは首を横に振ると、手の甲で涙を拭いながら、身体を離した。そして、受肉したばかりのフィーネが裸であると遅ればせながら気づくと、キッといつもの調子で魔王を睨みつける。