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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第65章 これから⑤
 フィーネは仰向けになり、ぐったりと力なくベッドに身を預けていた。
 ソルに痕をつけられている間、ずっと身体に力が入っていたからだ。

 ようやく彼の動きが止まり、乱れた呼吸を整えようと大きく息をする。しかし息を吸い込むたびに感じるソルの匂いが脳内を犯し、吐き出す息に甘いかすれ声が混じってしまう。

 そんなフィーネの額に唇を落とすと、ソルは優しく頭を撫でた。

「そろそろ……準備をしようか」

「はぁはぁ……じゅっ、じゅんび?」

「……ここのだ」

 そう言ってソルの手が、半分ほどずれ、薄い茂みが露わになっているショーツを愛撫した。
 その手は前から奥へと動き、股部分に到達すると、何かを確かめるように何度も何度も縦筋に指を這わせた。

「っ……ゆびが……んっ」

 彼の指が上下するたびに、敏感な部分が当たり、身体が震えた。しかしそれだけでは物足りず、両腿が彼の手を挟んで揺れてしまう。
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