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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第65章 これから⑤
 布の上を引っかかりながら動いていたソルの指の動きが、次第に滑らかになっていく。
 
 クチクチと水音にしては粘り気のある音を鳴らしながら、彼の嬉しそうな声色が響いた。

「もうこんなに溢れているのか? 少し触っただけで布から滲み出てくる」

「あっんっ……い、いやぁ……ち、違うの……これは……」

「またこの口は嘘をつくのか? 私の指をこんなに濡らして……まだ言い訳をするのか?」

「んはぁっ! ああっ……」

 フィーネの腰が浮いた。

 ソルの指が、ショーツの間から秘所の芽を弄っている。恥ずかしさから嘘をついたフィーネに対する卑猥なお仕置きのつもりだろう。

 彼の指が愛芽を転がし摘むたびに、身体を突き抜ける強い快楽が目の前を真っ白にする。

 朦朧とする意識の中、ソルの呟きが聞こえた気がした。
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