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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第65章 これから⑤
 脳内に流れ込む快楽の洪水に抗えず、ただ甲高い悲鳴のような喘ぎ声を発しながら、本能の望むままに腰を揺らす。

 彼の指を咥えこみ、更なる気持ち良さを得ようと動くのを止められない。

「良くなってきたようだな、フィーネ」

 上ずったソルの声がしたかと思うと、フィーネの胸に薬の冷たさが伝った。
 あっ、と短い声をあげ、胸がのけぞってしまう。

 秘所と同じように、薬を塗られた部分が熱い。そして触れられいないのに、まるで何かに触られているような感覚をおぼえ、胸の先端が痛いほど硬く勃った。

(こ、こんな状態で、胸まで触られたら……)

 秘所からもたらされる快楽でも限界近いのに、それ以上を上乗せされたら。が、次の瞬間、

「んぁあ、あぁああっ!」

 身体が大きく跳ねた。
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