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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第9章 アンジェラ①
何気なく胸元に手を当てると、ふと何かが記憶に引っかかった。
(あれ? 確か服は……破られて……)
誰に?
そう自身に疑問を投げつけた瞬間、脳内に銀髪の美しい男が浮かびあがった。
魔王と名乗った、男の姿が。
ぼーっとしていた意識が、一気に覚醒する。
胸元で握られた布は、彼女が身に着けていた寝衣ではなかった。
全身から血の気が引いた。
「あっ……あぁ……」
何か言いたくても、意味のある言葉にはならない。口元を押さえ、もう片方の手で自身を抱きしめる。
(わたしは……穢されてしまった……あの人に……)
突如現れた魔王と名乗る銀髪の男。
封印が解かれた際、目の前にいたあの男は、彼女の服を裂き、両手の自由を奪い、純潔を奪った。
そして、フィーネを魔族の国ディザニアに連れて来たのだ。
(あれ? 確か服は……破られて……)
誰に?
そう自身に疑問を投げつけた瞬間、脳内に銀髪の美しい男が浮かびあがった。
魔王と名乗った、男の姿が。
ぼーっとしていた意識が、一気に覚醒する。
胸元で握られた布は、彼女が身に着けていた寝衣ではなかった。
全身から血の気が引いた。
「あっ……あぁ……」
何か言いたくても、意味のある言葉にはならない。口元を押さえ、もう片方の手で自身を抱きしめる。
(わたしは……穢されてしまった……あの人に……)
突如現れた魔王と名乗る銀髪の男。
封印が解かれた際、目の前にいたあの男は、彼女の服を裂き、両手の自由を奪い、純潔を奪った。
そして、フィーネを魔族の国ディザニアに連れて来たのだ。