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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第66章 これから⑥
「……いいえ、あなたと繋がれて嬉しいだけ。ただ……幸せで堪らないだけよ、ソル」
ただ、心に溢れる幸福感が涙となって零れ落ちているだけ。
(ただそれだけ……なの)
最愛の人の表情から、戸惑いが消えた。
代わりに浮かび上がるのは、少し泣きそうな笑顔。
彼の指が、そっと流れる涙を拭う。
「私もだ……こうしてまたお前を、この腕に抱きしめることが出来きて……愛し合うことが出来て、幸せで堪らない」
フィーネの頭を抱え込むように、ソルが強く抱きしめた。
胸板に顔をうずめながらフィーネも抱きしめ返すと、彼を見上げた。
湧きあがる愛情と、身体の繋がりからくる情欲を乗せ、言葉を紡ぐ。
「私を愛して。この身体が溺れて消えてしまうくらい、あなたの愛を……注いで」
ソルの翠色の瞳が嬉しそうに細められると、フィーネの言葉にキスで答えた。
ただ、心に溢れる幸福感が涙となって零れ落ちているだけ。
(ただそれだけ……なの)
最愛の人の表情から、戸惑いが消えた。
代わりに浮かび上がるのは、少し泣きそうな笑顔。
彼の指が、そっと流れる涙を拭う。
「私もだ……こうしてまたお前を、この腕に抱きしめることが出来きて……愛し合うことが出来て、幸せで堪らない」
フィーネの頭を抱え込むように、ソルが強く抱きしめた。
胸板に顔をうずめながらフィーネも抱きしめ返すと、彼を見上げた。
湧きあがる愛情と、身体の繋がりからくる情欲を乗せ、言葉を紡ぐ。
「私を愛して。この身体が溺れて消えてしまうくらい、あなたの愛を……注いで」
ソルの翠色の瞳が嬉しそうに細められると、フィーネの言葉にキスで答えた。