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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第68章 これから⑧
「フィーネ、私の妻になってくれるか?」
その言葉に、言葉の陰に溢れるソルの想いに、胸の奥が苦しくなるほど締め付けられる。
幸せすぎて。
呼吸を忘れてしまうほど、幸せすぎて。
彼の問いに、フィーネは上半身を軽く起こすと、深く礼をした。
そして何事かと目を丸くしているソルを見つめると、笑いを含んだ声色で、彼の求婚に答えた。
「あなたの妻になること、謹んでお受けいたします、魔王様」
「……ふふ、言ってくれるな」
そう言ってソルが肩を震わせた。
昔のフィーネが自分のことを、『魔王様』と呼んでいたのを思い出し、懐かしかったのだろう。
彼の笑いにつられ、フィーネも噴き出してしまった。
静かな部屋に、二人の明るい笑い声が響き渡る。
不意に、笑い声がおさまった。
二人の唇がそのまま重なり、繋がったからだ。
小さな水音を立てながら、互いの唇を食み合うと、どちらからともなく唇を離した。
その言葉に、言葉の陰に溢れるソルの想いに、胸の奥が苦しくなるほど締め付けられる。
幸せすぎて。
呼吸を忘れてしまうほど、幸せすぎて。
彼の問いに、フィーネは上半身を軽く起こすと、深く礼をした。
そして何事かと目を丸くしているソルを見つめると、笑いを含んだ声色で、彼の求婚に答えた。
「あなたの妻になること、謹んでお受けいたします、魔王様」
「……ふふ、言ってくれるな」
そう言ってソルが肩を震わせた。
昔のフィーネが自分のことを、『魔王様』と呼んでいたのを思い出し、懐かしかったのだろう。
彼の笑いにつられ、フィーネも噴き出してしまった。
静かな部屋に、二人の明るい笑い声が響き渡る。
不意に、笑い声がおさまった。
二人の唇がそのまま重なり、繋がったからだ。
小さな水音を立てながら、互いの唇を食み合うと、どちらからともなく唇を離した。