この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第68章 これから⑧
「フィーネ、私の妻になってくれるか?」

 その言葉に、言葉の陰に溢れるソルの想いに、胸の奥が苦しくなるほど締め付けられる。

 幸せすぎて。
 呼吸を忘れてしまうほど、幸せすぎて。

 彼の問いに、フィーネは上半身を軽く起こすと、深く礼をした。
 そして何事かと目を丸くしているソルを見つめると、笑いを含んだ声色で、彼の求婚に答えた。
 
「あなたの妻になること、謹んでお受けいたします、魔王様」

「……ふふ、言ってくれるな」

 そう言ってソルが肩を震わせた。
 昔のフィーネが自分のことを、『魔王様』と呼んでいたのを思い出し、懐かしかったのだろう。

 彼の笑いにつられ、フィーネも噴き出してしまった。

 静かな部屋に、二人の明るい笑い声が響き渡る。

 不意に、笑い声がおさまった。
 二人の唇がそのまま重なり、繋がったからだ。

 小さな水音を立てながら、互いの唇を食み合うと、どちらからともなく唇を離した。
/528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ