この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第68章 これから⑧
いつものようにまくし立てるアンジェラの姿を想像すると、笑いがこみ上げ、心の中が温かくなった。
明るさが戻ったフィーネを見つめながら、ソルが目を細めた。
「私だって、全てが出来ているわけではない。必要なことはこれから学べばいい。出来ないことは、周りが助けてくれる。お前はその優しさで民を見守り、私のそばで支えてくれれば……それでいい」
「そんなことで……いいの?」
「そんなことではない。お前にしか出来ない……大切なことだ」
ソルの唇が、フィーネの額に触れた。
柔らかな温もりを感じ、そっと瞳を閉じると、心が彼への想いで溢れて止まらなくなった。
溢れた想いは、涙となってこぼれ落ちる。
赤い瞳から溢れる涙を、ソルの指先が拭った。
そして、答えを求める愛情に満ちた声色が響き渡った。
明るさが戻ったフィーネを見つめながら、ソルが目を細めた。
「私だって、全てが出来ているわけではない。必要なことはこれから学べばいい。出来ないことは、周りが助けてくれる。お前はその優しさで民を見守り、私のそばで支えてくれれば……それでいい」
「そんなことで……いいの?」
「そんなことではない。お前にしか出来ない……大切なことだ」
ソルの唇が、フィーネの額に触れた。
柔らかな温もりを感じ、そっと瞳を閉じると、心が彼への想いで溢れて止まらなくなった。
溢れた想いは、涙となってこぼれ落ちる。
赤い瞳から溢れる涙を、ソルの指先が拭った。
そして、答えを求める愛情に満ちた声色が響き渡った。