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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第10章 アンジェラ②
「そ、それならよろしいのですが……しかしこういうことは、きちんとご本人の了承を得てからすべきだと思いますけどね?」
「……以後、気を付けよう。アンジェラ、もう下がっていいぞ」
アンジェラは、納得いかない表情を浮かべながらも頭を下げると、この場を立ち去った。
あれだけ魔王に対してずけずけと物を言う女性だが、命令には逆らえないらしい。
フィーネは頬に籠る熱を感じながら、自分を抱き上げている魔王を見上げた。
「あ、あの……自分で歩けますから……。降ろしていただけませんか?」
「取りあえず、部屋に戻ろう」
フィーネの訴えは無視され、抱き上げられたまま部屋へと連れていかれてしまった。
「……以後、気を付けよう。アンジェラ、もう下がっていいぞ」
アンジェラは、納得いかない表情を浮かべながらも頭を下げると、この場を立ち去った。
あれだけ魔王に対してずけずけと物を言う女性だが、命令には逆らえないらしい。
フィーネは頬に籠る熱を感じながら、自分を抱き上げている魔王を見上げた。
「あ、あの……自分で歩けますから……。降ろしていただけませんか?」
「取りあえず、部屋に戻ろう」
フィーネの訴えは無視され、抱き上げられたまま部屋へと連れていかれてしまった。