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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第13章 忠誠③
 先ほどの彼女の言葉に触発されたのか、魔王の手がフィーネの腰を捉え、貪るように奥まで突き上げ犯す。まるで、今までの激しさすらフィーネの身体を気遣って我慢していたかのように、動きは止まらない。

 お互いの肌が打ち合う音と、ナカで響く蜜の粘りある水音が混じり合う。

 情欲を沸き立たせる音を聞きながら、熱に浮かされたようにフィーネが呟いた。

「あっぁっ……おく……すごいの……」

「それなら、もっと奥にやろう」

「んっ……えっ……?」

 魔王と繋がったまま、フィーネの身体が引き起こされた。そのまま主が座り、その腿の上にフィーネが跨り向かい合う態勢となる。

 繋がったままの状態で視線があい、恥ずかしさから目を逸らしてしまった。

 そんな彼女を罰するかのように、下からの強い突き上げがナカを襲う。

「あぁっっ、はぁんっ!」

 甲高い愛声を喉から漏らしながら、フィーネは思わず魔王の首元にしがみついた。

 しかし、彼の動きは止まらない。

 フィーネの腰を押さえると、より深く奥へと届かせるために自身を強く沈める。

 座ることで全身の体重がかかり、先程よりも深く貫かれ、奥の良いところを刺激される感覚に、フィーネはされるがままになった。
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