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rena's room ☕ breaktime
第2章 Request1┈*★*┈唇に媚薬
「……スミマセン」
顔を埋めたままの蘭の頭に、軽く手を乗せた。
結局謝るって究極にダセーわー
「発言撤回するから許してもらえますかー」
「 ‟ 撤回 ” ?」
「……!」
「 ‟ 許す ” ?」
「……」
「どうして?」
いやどうしてってお前
なんでそんな事言うんだつっただろーが。
「困ったんだろ?」
「違う、別に困ってないわ」
はぁ!?
「困ったって言わないと止まらないから言ったのよ」
「……何が?」
「隠している私の乙女な気持ちが!」
「……!」
「~~乙女なんて死語言わせないでよアラサーに!」
どこにそんな力があるんだっていうくらいの強さで
ネクタイを掴まれてそのまま木の幹に押し付けられた。
「私はね、本気で性格が歪んでるのよ。
自慢じゃないけど女の嫌な部分をたくさん持ってるの」
「……あーだからそれは前にも言ったけど…」
「残念だけど女に鈍感で鈍い葵は気付かないの!
鈍いから!」
「~~!!」
~~鈍感で鈍いって、なぜわざわざ分けた!?
つーか鈍いって2回繰り返す必要なくねぇ!?