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第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方

side…★…美和


「お疲れ、美和」


ダークグレーのロングTシャツに、細身のブラックデニム。
カジュアルな私服の蓮くんを見るのは、久しぶりだ。

落ち着いた声も、変わらなくて安心する。


「元気だった？」

「うん。蓮くんは？」

「元気元気。今日休みだしゆっくりしてた。
美和は仕事だったんだろ？」

「うん。定時で上がったから
買い物とかして時間潰してたの」

「なんだ。じゃあ先に始めてても良かったな。
……って、他は？」


待ち合わせ時間を過ぎても、私しか来ないことに
すぐに気付いた蓮くんが周りを見渡した。


「今日直接店集合だっけ？」

「あのね、ここに来る前に連絡があって。
みんな来れなくなっちゃったの。それぞれ仕事と用事が重なって」

「……！」

「だから今夜は私と蓮くん、2人だけ……」


……あ、れ？