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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
鋭利なハート型の矢が、ザクッとド真ん中に刺さった。
「……っ う…っ」
「……!」
「嬉しくて泣きそうって先に伝えておくわ……」
「………」
ぎゅーっと目を瞑って、さらに涙を堪える為に葵の袖を掴んだ。
見えなくても、隣りでドン引き呆れられてるって分かるけど
胸が張り裂けそうな程、感激してるし
同時に痛感もしてる。
「私も、葵みたいに言えたら良かったのよね」
「……は?」
「大丈夫、カリスマMDの思うままにやってくださいって。
だってあなたはカリスマなんだもの!」
「……」
「私が極限まで頑張って、右腕として姫宮さんを支えるから!
どーんと構えているから! いつでも頼ってくださー…い…
……」
・・・って両手を大きく広げたところで
実際そんなキャパないでしょ私。
だから事実姫宮さんは疲れてるわけだし。
……マズイ。
自分の情緒不安定が加速してるかも……