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第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方

‟ 蓮はだめだ ”

‟ あいつが世界で１番いい男だから ”


「～～～っ」


ぶわっと奥から込み上げた想いが、爆発寸前。


ヒメ……やっぱり
私と蓮くんを偶然見たってことなんだね。

ごめんなさい。
そんな風に思っていたなんて……


握られた手に、もう片方の手を重ねようとしたけど


「～～うるせぇ！」
「！？」
「聞き流せっつっただろうが！」


思いっきり私から手を跳ねのけて
ヒメは自分の髪を、ガシガシと揺らした。

び、び、びっくりした！
っていうか、う、うるさいって言われたけど私何も言ってないです…！


「……あの、ヒメ…」

「この際だから言ってやるけどな。
俺は永遠に片想い日本代表スタメンだ」

「……へ？」

「永久欠番！ 早ぇ話つまり拗らせてんだよ！」


な、なんの話……！？

全身から溢れるダークオーラと
言葉の勢いが凄すぎて質問の隙すら与えてくれない。