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はじめてのひと。
第4章 小旅行
バスに乗りきた道を帰る。
さっき見た景色が車窓から流れていく。
バスに揺られていると案外早くに駅についた。
次は電車に乗り換える。
心地よい疲労感と電車の揺れで私はいつの間にか眠ってしまった。
ハッと目を開けると電車の中だ。
しまった!
周りを確認するとどうやら降り過ごしてはいないようでホッとした。
そのとき、隣から声がした。
「…う、ん…」
その声と同時に千紘くんの体がずり下がり、私の方へ向かってきた。
驚く間もなく、彼は私の肩に頭をちょんとのせ、再び寝息をたて始めた。
…びっくりしたぁ…
左下に目を向けると彼を見下ろせる。
長くバランスのいい睫毛、程よく筋肉がつき血管が浮き上がる男らしい腕、長い指ー。
まじまじとみるとドキドキしてくる。
千紘くんが触れている所がじんわり熱くなってくるようだ。
見慣れてないオトコの身体だからなのか、彼を好きだからなのかまだはっきりとわからない…
でも気になる存在…授業を受けていても、家に居てもふと気になる、くれたメールを読み返しては頬が緩む。
これが好きの始まりなのだろうか…
車内アナウンスでハッと我に返った。
「千紘くん、もう着くよ。」
腕をつついて彼を起こす。
「ん~…俺…寝てましたね…」
眠そうに目を擦りながら言う。
「私もついさっきまで寝てたんだ。電車の揺れは眠くなるもんねぇ。」
電車は速度を緩め、ホームに着いた。
「降りようか。駅まで何で来たの?」
「歩きです。自転車無いんで…」
「そうなの?私、自転車で来ちゃったから取りにいってくるからちょっと待ってて!」
駅を出て、駐輪場へ自転車を取りにいき彼の元へ向った。
空は茜色と水色が混じり合い、辺りの景色を染めている。
自転車を押しながら2人で帰路についた。
さっき見た景色が車窓から流れていく。
バスに揺られていると案外早くに駅についた。
次は電車に乗り換える。
心地よい疲労感と電車の揺れで私はいつの間にか眠ってしまった。
ハッと目を開けると電車の中だ。
しまった!
周りを確認するとどうやら降り過ごしてはいないようでホッとした。
そのとき、隣から声がした。
「…う、ん…」
その声と同時に千紘くんの体がずり下がり、私の方へ向かってきた。
驚く間もなく、彼は私の肩に頭をちょんとのせ、再び寝息をたて始めた。
…びっくりしたぁ…
左下に目を向けると彼を見下ろせる。
長くバランスのいい睫毛、程よく筋肉がつき血管が浮き上がる男らしい腕、長い指ー。
まじまじとみるとドキドキしてくる。
千紘くんが触れている所がじんわり熱くなってくるようだ。
見慣れてないオトコの身体だからなのか、彼を好きだからなのかまだはっきりとわからない…
でも気になる存在…授業を受けていても、家に居てもふと気になる、くれたメールを読み返しては頬が緩む。
これが好きの始まりなのだろうか…
車内アナウンスでハッと我に返った。
「千紘くん、もう着くよ。」
腕をつついて彼を起こす。
「ん~…俺…寝てましたね…」
眠そうに目を擦りながら言う。
「私もついさっきまで寝てたんだ。電車の揺れは眠くなるもんねぇ。」
電車は速度を緩め、ホームに着いた。
「降りようか。駅まで何で来たの?」
「歩きです。自転車無いんで…」
「そうなの?私、自転車で来ちゃったから取りにいってくるからちょっと待ってて!」
駅を出て、駐輪場へ自転車を取りにいき彼の元へ向った。
空は茜色と水色が混じり合い、辺りの景色を染めている。
自転車を押しながら2人で帰路についた。