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はじめてのひと。
第6章 心と距離
抱きしめていた右手が離れ、身体のラインをなぞるように下へと移動し始めた。

その手はスカートをたくし上げ、太腿へ触れる。

思わず身体が反応した。


手を止めた彼が囁く。
「綾ちゃんの…ここも見せて…?」



「………ん、いいよ…」
そう答えたはいいけれど、体の中は心臓が大騒ぎしている。


身体を離すと彼は私の足を軽く開かせ、脚の間に体を置いた。

軽く脚を持ち上げて太腿へキスを落としながら左手はゆっくりと脚を撫でている。

内股を彼の指が掠めるように触れると身体がピクンと跳ねる。下腹部も熱を増し、下着が少しずつ湿ってくる。

唇がキスを落としながら内股へと移動したかと思うと、舌がゆっくりと味わうように這い回る。

そのゾクゾクとした感覚と彼の熱い舌がくれる快感に思わず甘い声が出る。

「っあ、ん…ぁんっ…」

さらにゆっくりと脚を押し開かれ下着が露わになり、彼は布越しにキスを繰り返す。


「やっ!…んっ、あ、…あふ…」

彼の唇が秘部に触れ、腰が浮いてしまう。シーツを握りしめ声を我慢しようとするけれど身体は正直に反応し始める。

一旦、唇が離れたがすぐに指先が湿り始めた蜜口をなぞるように動く。指を動かされる度にくちゅ…といやらしい音がする。


「濡れてきてる?…かな…?」

そう言われると恥ずかしくて反射的に身体を捩って隠そうとすると彼に腰を捉えられてしまう。
さらに指は上にぎこちなく動き疼く花芯に触れ、形を確かめるように優しく擦ったかと思えばくにくにと捏ねるような触れ方をする。

快感が身体を駆け巡る。

「あぁんっ…あ、は…んんっ…ぁんっ」

…強かった?ごめん、強さがわからなくって…

「だ、大丈夫…んっ」

息が上がり、身体と頭が熱くなる。千紘くんにされている淫らで衝撃的なことしか考えられなくなる。

千紘くんが遠慮がちに下着に手をかけ下ろしていく。

「あの、ごめん…、綾ちゃん…手伝って…」

お尻が引っかかって困っている。

「あ、ご、ご、ごめんね!ちょっと待って…」

その事に言われてから気づいてしまい、慌ててお尻を少し浮かせて千紘くんをサポートする。

するりとレースの下着が肌から離れ、蜜口から滴る愛液が細い糸を引いていた。


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