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はじめてのひと。
第6章 心と距離
彼は自身に慣れない手つきでゴムを被せると蜜口に沿わせて溢れている愛液を塗りつけるように上下に動く。
花芯が刺激され、びくんと身体が仰け反る。


愛液で濡れた彼自身を蜜口にあてがい、ゆっくりと進む。

「綾ちゃん、力抜いてね…」

「あ…痛っ…いっ」

彼の先端がググッと押し入ってきた。力を抜いていたつもりでも痛みが走った。

「ゆっくり行くから…深呼吸、ね?」

「ん…」

本当にゆっくりと挿れてくれるけどやっぱり痛みはある。けれど蜜口は少しずつ少しずつ、彼を飲み込んでいく。

「…何これっ…あったかくて…はっ、あっ…すっごい気持ちいっ…」

たっぷり時間をかけてくれたから彼のものはほぼ入ったらしい。まだ何となく痛みを感じるけれど最初に比べれば大丈夫だ。


彼は私に覆い被さり頬を両手で包んでキスをした。


触れるような優しいキス…

啄ばむようなじゃれ合うような甘いキス…

お互いの舌を絡めあい、口の中を全て愛撫するような激しいキス…

キスに夢中になっているといつしか痛みは感じなくなっていた。

彼が私の様子を伺いながら言う。

「…動いてみるね」

「いいよ…」

軽く身体を離し、彼はゆっくりと動き始めた。

「…んっ…」

…少し痛いけれど我慢できそう…

しばらく彼は浅くゆっくりと動いてくれた。

「こっ、これだけでも…気持ちいい…」

そう言う彼の瞳が熱を帯び色っぽく見える。

愛おしくなって彼の首に腕を巻きつけると、乳首を口に含んで舌で転がされ、吸い上げられる。



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