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はじめてのひと。
第6章 心と距離
「指…挿れていい…?」


「いいよ…ゆっくり…して、ね?」

「もちろん…」

そう言うと彼は蜜口に指を当て、ゆっくりと膣内へ入れる。十分に濡れている蜜壺はゆっくりと指をその中へ迎え入れる。

「…大丈夫?い、痛くない…?」

心配そうに私の顔を覗く。

「大丈夫…痛くないよ…」

蜜壺の中は熱く、指を柔らかな内壁で包み込み時折きゅうっと指を締め付ける。

人差し指が絡まる内壁をほぐすように動き、更にもう1本、指がそろりと入ってくる。その圧力でたらりと愛液が溢れる。
ゆっくりと内壁をかき分けながら指の根元まで押し進む。
入ってくる時に少し痛みと圧迫感があったけどゆっくりしてくれたおかげか今は痛みは感じない。


中に入った指がゆっくりと内壁を擦るように動く。

その動きに沿うように内壁が吸い付き密着する。

彼の呼吸が乱れ、吐く息に熱が帯びる。

内壁を擦られる気持ちよさに彼の指を捉えようとしてしまう。

「あっ、ん…あ、ふ…んんっ」

ゆっくりと指を抜かれると、また溢れた愛液がお尻を伝う。

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