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はじめてのひと。
第7章 甘い時間
私たちが再び目を覚ましたのはそれから2時間後のことだった。

時計はもう10時を回っていた。

…お腹すいたな…


そう思っていると彼のお腹が鳴った。

「…っ!な、何かお腹空かない?あ…でもうち、何もないな…」

顔を赤くさせ慌てた様子を微笑ましく思う。

「私も今そう思ってたところ!どこかに食べに行くか食材買うか、だね。どうする?」

「近くに食べれる店があんまりないよね…あ、昨日のお礼に何か作ろうか?」

確かに飲食店は周辺には少なく、私たちの移動手段は徒歩なので限られてしまうことが多い。

「いいの?やったぁ!」




早速支度を済ませて一緒に家を出る。

男の人と2人きりで出掛けるなんてほとんどなかったから過剰に人の目が気になる…

案外、他人なんてそんなに見てないものなのに。

それは彼も同じようで何となくソワソワしている。

手なんて繋いで行きたかったけど、それはまだ私達には慣れが必要だな。


スーパーでも早めに買物を済ませて、来た道を戻る。



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