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はじめてのひと。
第7章 甘い時間
「ね、何作ってくれるの?」
「んー、出来てからのお楽しみってやつ?」
そう言いながら彼は買ってきたものを整理して冷蔵庫を覗き込んでいる。
「綾ちゃんは、そっちでゆっくりしててね。」
追い払われたので時間潰しにTVを付ける。
でも、休日の昼間にやっている番組はあまり面白くない。
後ろを振り返ると、彼が台所に立つ姿が見える。
意外と手際良く作業を進めているらしく、規則的な包丁の音がしてしばらくすると香ばしい美味しそうな香りが部屋に漂ってくる。
広い背中が狭いキッチンをより窮屈そうに見せている。その姿をみながら思わず頬が緩む。
…何か、幸せ…
コンロの火を止めて彼が振り向く。
「お待たせ、できたよ。」
「あっ、ありがと!手伝うよ。」
いきなり振り向かれてニヤついていた顔を誤魔化そうと彼の手伝いに行く。
彼にはばれてなかったのか反応はないので内心でちょっとホッとした。
彼が作ってくれたのは炒飯とスープだった。
テーブルに並べてお茶を用意して座り、2人で手を合わせる。
「いただきます。」
「んー、出来てからのお楽しみってやつ?」
そう言いながら彼は買ってきたものを整理して冷蔵庫を覗き込んでいる。
「綾ちゃんは、そっちでゆっくりしててね。」
追い払われたので時間潰しにTVを付ける。
でも、休日の昼間にやっている番組はあまり面白くない。
後ろを振り返ると、彼が台所に立つ姿が見える。
意外と手際良く作業を進めているらしく、規則的な包丁の音がしてしばらくすると香ばしい美味しそうな香りが部屋に漂ってくる。
広い背中が狭いキッチンをより窮屈そうに見せている。その姿をみながら思わず頬が緩む。
…何か、幸せ…
コンロの火を止めて彼が振り向く。
「お待たせ、できたよ。」
「あっ、ありがと!手伝うよ。」
いきなり振り向かれてニヤついていた顔を誤魔化そうと彼の手伝いに行く。
彼にはばれてなかったのか反応はないので内心でちょっとホッとした。
彼が作ってくれたのは炒飯とスープだった。
テーブルに並べてお茶を用意して座り、2人で手を合わせる。
「いただきます。」