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はじめてのひと。
第8章 日常
ピンポーン!
チャイムの音に驚きテーブルに突っ伏していた顔を上げる。
あれ?…寝てた?
時計は17:30を過ぎている。
…と、いうことは千紘くん⁉︎
勢い良く立ち上がると小走りで玄関へ行き、ドアを開ける。
そこには千紘くんの姿があった。
「あ…お帰り。上がって」
「ただいま…お邪魔します」
「行く前に電話したんだけど綾ちゃん何かしてた?」
靴を揃えながら千紘くんが尋ねる。
「実はさっきまで寝てて…って言ってもうたた寝だよ!」
寝起きで頭が働いてないからか慌ててよく分からない事を言った気がしたけど千紘くんはふわりと笑ってくれた。
「何かあったか心配したけど、それなら良かった」
「心配させちゃってごめんね」
申し訳なさそうにする私の頭を彼はポンポンと優しく撫でてくれた。
「今日は炒飯?」
コンロの上に置いてあるフライパンを覗いて彼が言う。
「あ、うん。野菜使い切りたかったから…。簡単でごめんね」
「そんなことないよ、早く食べたい」
「座って待ってて。すぐ出すから!」
私は炒飯と野菜スープを温め直すと彼の待つテーブルへ運んだ。
「頂きます。」
夕食のひとときは他愛のない話で穏やかに過ぎていった。
チャイムの音に驚きテーブルに突っ伏していた顔を上げる。
あれ?…寝てた?
時計は17:30を過ぎている。
…と、いうことは千紘くん⁉︎
勢い良く立ち上がると小走りで玄関へ行き、ドアを開ける。
そこには千紘くんの姿があった。
「あ…お帰り。上がって」
「ただいま…お邪魔します」
「行く前に電話したんだけど綾ちゃん何かしてた?」
靴を揃えながら千紘くんが尋ねる。
「実はさっきまで寝てて…って言ってもうたた寝だよ!」
寝起きで頭が働いてないからか慌ててよく分からない事を言った気がしたけど千紘くんはふわりと笑ってくれた。
「何かあったか心配したけど、それなら良かった」
「心配させちゃってごめんね」
申し訳なさそうにする私の頭を彼はポンポンと優しく撫でてくれた。
「今日は炒飯?」
コンロの上に置いてあるフライパンを覗いて彼が言う。
「あ、うん。野菜使い切りたかったから…。簡単でごめんね」
「そんなことないよ、早く食べたい」
「座って待ってて。すぐ出すから!」
私は炒飯と野菜スープを温め直すと彼の待つテーブルへ運んだ。
「頂きます。」
夕食のひとときは他愛のない話で穏やかに過ぎていった。