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はじめてのひと。
第8章 日常
小さなリップ音をさせながらお互いの顔が離れるとどちらからともなくふふっと笑い合う。
恥ずかしいよりも幸せという感情が湧き上がる。
…もっと千紘くんに触れていたい…
少し距離のある千紘くんの身体に腕を伸ばして抱きしめて胸元に顔をすり寄せる。千紘くんの体温と洗いたてのソープの香りに心臓が反応してじわりと体の熱が上がる。
「綾ちゃん?」
少し驚いたように名前を呼ぶ方を見上げると彼と視線が重なり、彼は少し驚いたように目を見開くと直ぐに顔を逸らした。
その顔は赤く染まっているようだ。
「千紘くん…?」
不思議に思って声をかけると 少しの間が空いて彼が口を開いた。
「そろそろ、寝よっか?」
そう言われて、リビングにある置き時計に目をやる。
時計は11時になろうとしていた。
「あ、そうだね。じゃあちょっと待って。」
彼から身体を離して冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと、コップへ注ぎ千紘くんに渡す。
「水分補給しないと」
「ありがと」
千紘くんは受け取ったミネラルウォーターを一気に流し込むと、私の分も注いでくれた。
恥ずかしいよりも幸せという感情が湧き上がる。
…もっと千紘くんに触れていたい…
少し距離のある千紘くんの身体に腕を伸ばして抱きしめて胸元に顔をすり寄せる。千紘くんの体温と洗いたてのソープの香りに心臓が反応してじわりと体の熱が上がる。
「綾ちゃん?」
少し驚いたように名前を呼ぶ方を見上げると彼と視線が重なり、彼は少し驚いたように目を見開くと直ぐに顔を逸らした。
その顔は赤く染まっているようだ。
「千紘くん…?」
不思議に思って声をかけると 少しの間が空いて彼が口を開いた。
「そろそろ、寝よっか?」
そう言われて、リビングにある置き時計に目をやる。
時計は11時になろうとしていた。
「あ、そうだね。じゃあちょっと待って。」
彼から身体を離して冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと、コップへ注ぎ千紘くんに渡す。
「水分補給しないと」
「ありがと」
千紘くんは受け取ったミネラルウォーターを一気に流し込むと、私の分も注いでくれた。