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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第23章 23 新しい命
もう間もなく京湖から新しい命が誕生する。真夜中に産気づいた彼女のために、朱彰浩はいそぎ町へと向かった。真夜中の訪問者に関所の兵士は尋問するが、晶鈴の通行証と、薬師の陸慶明の札が役に立ちすぐに通してくれた。更には馬車も融通され、素早く産婆を連れ戻ることができた。
「もう少しでごじゃいましゅよぉ」
しわくちゃの年を取った産婆が、悲鳴とうめき声をあげる京湖をなだめるように声をかける。
「頑張って!」
晶鈴は自分の手を血がにじむほど強く爪を立て握る京湖を励ます。夫の彰浩は外でうろうろと落ち着きなく待つだけだった。一刻で赤ん坊が大きな産声とともに誕生した。
「生まれたわ!」
感動に震えながら、晶鈴は外の朱彰浩に声をかけた。彼は勢いよく転がり込むように中に入ってきた。
「あなた……。男の子よ」
普段も優美な京湖はさらに、かがやくような笑顔を見せる。
「そうか。息子か」
放心状態で彰浩は母子を見つめた。お湯で綺麗にされた赤ん坊にさっそく乳を含ませる。温かく和んだ空気が流れる。安堵もつかの間「こりゃいかん!」と産婆が声を荒げる。その声にハッとし晶鈴も破水していることに気づき、痛みを感じる。
「もう少しでごじゃいましゅよぉ」
しわくちゃの年を取った産婆が、悲鳴とうめき声をあげる京湖をなだめるように声をかける。
「頑張って!」
晶鈴は自分の手を血がにじむほど強く爪を立て握る京湖を励ます。夫の彰浩は外でうろうろと落ち着きなく待つだけだった。一刻で赤ん坊が大きな産声とともに誕生した。
「生まれたわ!」
感動に震えながら、晶鈴は外の朱彰浩に声をかけた。彼は勢いよく転がり込むように中に入ってきた。
「あなた……。男の子よ」
普段も優美な京湖はさらに、かがやくような笑顔を見せる。
「そうか。息子か」
放心状態で彰浩は母子を見つめた。お湯で綺麗にされた赤ん坊にさっそく乳を含ませる。温かく和んだ空気が流れる。安堵もつかの間「こりゃいかん!」と産婆が声を荒げる。その声にハッとし晶鈴も破水していることに気づき、痛みを感じる。