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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第25章 25 薬の効果
「そうだよ。かあさま。孫の明樹はおばあさまに会いたいと言ってる」
「まあまあ。あなたに似ているのかしらね? 早く会いたいわ」
「うん。かあさまさえ良ければ都で一緒に暮らしましょう」
「そうねえ。でも、ここから離れたことがないし、何より二人のお墓を見てあげないとね」
寂しそうな笑顔を見せるが、母とまともに会話ができるだけで慶明は満足だった。
「不自由があったらすぐに言って」
「ええ、ええ、そうするわ」
「かあさま……」
思わず抱きしめると「まあまあ、こんなに大きくなったのに甘えん坊ねえ」とまた優しく頬を撫でるのだった。朝になっても母の様子は安定したままで元に戻ってはいなかった。目が覚めた時、なつかしい粥のにおいが漂った。いつもより沢山食べてからまた都に戻ることにした。薬湯はしばらく5日に一度飲ませることで、より効果の安定を図ることができるのは自分で立証していた。3ヵ月続けると、もう薬湯は必要になくなる。
使用人に薬湯の投与を任せようかと考えたが、やはり自分でやることにした。少し前までは多忙を極めていたが、今の出世した慶明にとって、時間の余裕があった。部下も多く持ち、調合さえしておけばどんどん薬は作れるのだ。また母のこの状態をよくするために費やしてきた実験の時間はもう必要にないのだ。
これからはのんびりと医局を運営したり、後進を育てていくことになるだろう。
「まあまあ。あなたに似ているのかしらね? 早く会いたいわ」
「うん。かあさまさえ良ければ都で一緒に暮らしましょう」
「そうねえ。でも、ここから離れたことがないし、何より二人のお墓を見てあげないとね」
寂しそうな笑顔を見せるが、母とまともに会話ができるだけで慶明は満足だった。
「不自由があったらすぐに言って」
「ええ、ええ、そうするわ」
「かあさま……」
思わず抱きしめると「まあまあ、こんなに大きくなったのに甘えん坊ねえ」とまた優しく頬を撫でるのだった。朝になっても母の様子は安定したままで元に戻ってはいなかった。目が覚めた時、なつかしい粥のにおいが漂った。いつもより沢山食べてからまた都に戻ることにした。薬湯はしばらく5日に一度飲ませることで、より効果の安定を図ることができるのは自分で立証していた。3ヵ月続けると、もう薬湯は必要になくなる。
使用人に薬湯の投与を任せようかと考えたが、やはり自分でやることにした。少し前までは多忙を極めていたが、今の出世した慶明にとって、時間の余裕があった。部下も多く持ち、調合さえしておけばどんどん薬は作れるのだ。また母のこの状態をよくするために費やしてきた実験の時間はもう必要にないのだ。
これからはのんびりと医局を運営したり、後進を育てていくことになるだろう。