この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第34章 34 星羅と京樹
傷つけてはいないだろうかと京湖は心配しながら説明をする。しばらく黙って考えていた京樹が口を開く。
「そうか。星羅には父さまと母さまが2人ずついるんだ。僕と兄妹で、星羅は6人家族になるね」
「とうさまとかあさまが2人ずつ? 」
「そうさ。星羅、いいことだよ」
「うん! いいことね!」
京樹の言葉を聞いて、明るく答える星羅に、京湖と彰浩は少しホッとする。京湖たちの身の上は、また二人が成長してから話さねばならないと、とりあえず今を乗り切れたと胸をなでおろす。
わずか1刻ほど先に生まれただけなのに、京樹は母がいない星羅を兄として守らねばと幼い心で決意する。その決意はいつか、家族の情を越え一人の女性として星羅を見つめることとになるとは、まだ誰も気づいていなかった。
「そうか。星羅には父さまと母さまが2人ずついるんだ。僕と兄妹で、星羅は6人家族になるね」
「とうさまとかあさまが2人ずつ? 」
「そうさ。星羅、いいことだよ」
「うん! いいことね!」
京樹の言葉を聞いて、明るく答える星羅に、京湖と彰浩は少しホッとする。京湖たちの身の上は、また二人が成長してから話さねばならないと、とりあえず今を乗り切れたと胸をなでおろす。
わずか1刻ほど先に生まれただけなのに、京樹は母がいない星羅を兄として守らねばと幼い心で決意する。その決意はいつか、家族の情を越え一人の女性として星羅を見つめることとになるとは、まだ誰も気づいていなかった。