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第36章 ３６　出会い

「あ、もう、きもち、いいっ」
「抱いても、いいか？」
「え、ええ！」

　若い彰浩は体力が回復していた。京湖は嬉しくてもっと足を開いた。彼がゆっくり入ってくると、じりっと少し痛みがあったがすぐに腰がざわざわし始め、もっと奥まで来てほしいと思った。
　彰浩は初めての女性の身体の柔らかさと快感に夢中になっていて、京湖の痛みには気づかない。荒い息を吐きだしながら黙々と腰を進めている。

　痛みと興奮と愛しさで京湖はただ彰浩にしがみついていた。嬉しくもあり辛くもあり、苦痛と快感が伴っている。まるで人生のすべてを彼と共有するかのようだった。
　彼女が完全に快楽だけに支配される前に彰浩は快感の限界に達する。彼のうめき声と快感と我慢の限界の狭間のような表情を見て、京湖は満足した。
　その後、京湖が精神とともに肉体の絶頂を得るまでそう時間はかからなかった。

　身も心も夫婦となった二人はどんな生活になっても寄り添いあっていきたいと願う。京湖は最愛の夫を得て、無上の喜びを感じていた。たとえ国に帰ることができなくても、彼さえいればそこが京湖の生きる場所だった。