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第36章 ３６　出会い

　まっすぐに見つめあったまま、京湖は薄衣を脱ぎ、小麦色の肌をさらす。そっと彰浩は手を伸ばし、京湖の丸い肩から指先まで撫でる。指先をそっと持ち上げ、彼女の指一本一本に口づけをする。京湖は彰浩の頬と首筋をさする。もう一方の腕が彼女のくびれた腰に巻き付き、抱き寄せられる。力強さと逞しさを感じると、京湖は身体の奥から熱くなるのを感じ、彰浩の顔を自分の胸に埋めた。すると片方の乳房から甘く切ない疼きを感じた。見ると彰浩が夢中で彼女の乳首を舐めまわし、吸いあげているのだった。

「あ、あっ、ああっ――」

　優しさよりも、少し乱暴な様子に、普段の物静かな彼とは違う野性的な魅力を感じて京湖はまた身体が熱くなる。もっともっと求めてほしいと、京湖は恥ずかしがることはなく大胆に身体を開いて見せる。

「綺麗だ……」

　温和な彰浩の瞳が、劣情を携えた獣のように変わる。焦って着物を脱ごうとすると、起立した部分に引っ掛かった。指先のもつれている彰浩の手を撫で、京湖は彼の着物の紐をするっとほどき、窮屈そうだった起立を出させる。
　初めて見る男性器なのに、不安や恐怖はなく、より興奮してしまった京湖はそっとそこへ口づけ、舌を這わせる。

「う、うぁ、ぁ、あっ」

　初めて女性に触れる彼にとって、口唇愛撫など想像外だった。あまりに快楽にうっかり京湖の口へ精をこぼしてしまった。

「くぅ、あ、あっ」
「んんっ、ううんっ」

　いきなり吐き出された精液に驚いたが、その時の切なそうな彰浩の表情が堪らなくて愛しかった。

「す、すまない……」
「ううん」

　気恥ずかしそうに謝る彰浩に京湖は笑顔を見せる。男性が射精してしまえば、ほとんど行為が終ってしまうことを知っていた京湖は少し残念な気がしたが、心は満足していた。彰浩に寄り添い頭を傾け、肩に乗せる。強く肩を抱かれると、あっという間に彰浩が京湖の上になっている。京湖を見る彼の表情は真剣そのもので、思わず息をのむ。すると下半身の自分の秘部から水音が聞こえてきた。
　彰浩が指先で彼女の波打つ秘部を撫でまわしていた。小さな花芽もいじられ京湖は甘い声を出す。そんな京湖を真剣に見つめながら、指先を巧みに動かしている。