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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第39章 39 殺意
 陸家の使用人頭である春衣は、最近この屋敷によく招かれる客である朱星羅に心をざわつかされている。主人である陸慶明が、星羅の生みの母である胡晶鈴を好いていたことは知っている。そのことを春衣と慶明は二人の秘め事のように隠してきた。慶明に恋してきた春衣のささやかな、彼の妻、絹枝に対する優位な事柄である。
 最初の主人だった胡晶鈴のことは尊敬の念もあり、彼女が別の男を愛していたようなので恋敵ではない。気に入らないのは後から出てきた絹枝だ。

 若いころの春衣の夢は、晶鈴が慶明と結ばれそのうちに妾にでもなれたらというものだった。医局長である陸慶明なら、正室に加え側室の一人や二人ぐらいいてもおかしくはなかった。春衣の夢は叶うことがなかったが、大それたものではない。
 慶明が絹枝を大事に丁寧に扱っているのはわかるが、それだけだ。彼の心はいまも晶鈴に向いている。共通の秘密をもつことで親密になり、慶明が自分を好いてくれるのではと期待した。しかし期待はある意味叶い、ある意味裏切られる。
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