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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第41章 41 思惑
 そう考えたが、絹枝自身特に悩みはなく、占ってもらうことはなかった。

「そうだ」

 ひそかに息子の陸明樹の正室に星羅をと考えている。これがうまくいくかどうか、明樹、また陸家にとってどうなのかを占ってもらおうとかと思いつく。そう考えると珍しくウキウキした気分になってくるのが不思議だ。夫の慶明と結婚する時よりも心が躍っている。しかしまずこのことは慶明に相談してからと、冷静な絹江はいきなり行動には移さない。おそらく良い縁談だろうとは慶明も思うはずだ。
 明樹は男友達とつるんでいるばかりだから、親が縁談を決めても気にしないだろうし、星羅に対して好意的なので反対はないだろう。

「あら、これ悩みじゃないわよね」

 縁組がうまくいきそうだと思い始めると、わざわざ占ってもらう必要性を感じなくなってしまった。頃合いを見て話しを出すだけなのだ。いつも通りの鎮静された感覚になっていく自分につまらなさを感じつつ帰宅する。

「大きくなったわね」

 夫の陸慶明が医局長になってから、あらたに大きく屋敷を建設した。広い庭に色とりどりの草花に、流れる小川と珍しい魚が遊ぶ池。絹江は屋敷が大きくなり調度品が立派なものに変わっても、結局自分の書斎と食卓にしか赴かない。夫婦の寝台はこの屋敷になってから別になっている。客間も増えたが、どこに何があるのかよくわからず、使用人頭の春衣にまかせっきりなのだ。使用人も増えているが顔も名前をあまり把握していない。
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