この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第43章 43 事故
 2人とも学問のための夜更かしをしがちなのは理解できるので、寝不足なることがあるのは知っている。しかし揃いもそろって同じ時刻に事故を起こしそうなほどの睡眠不足はおかしい。脈診では何も異常はないようだった。

「眠気か」

 眠りに関して考えていると、誰かが眠れないと言っていたことも思い出したが、誰だったか忘れてしまった。今の慶明は王族を含む何人もの診察を行っているで、診療記録をみないと誰が何を訴えてきているかわからなかった。幸い今重病人はいない。

「まあ何事もなかったのだが」

 すっきりしないが追求しようがなく、この件は忘れられていく。

 陰で一部始終を見ていた春衣は「もうこの薬は使えない」と悔しそうに唇をかんだ。今日に限って、慶明が早帰りし絹枝を助けてしまった。また陸家から帰宅するときに、ちょうど明樹が星羅を遠乗りに誘ったので、春衣が手を下すことができなかった。

「運のいい……」

 連続して睡眠薬を使えば、怪しんだ慶明が自分の犯行にたどり着いてしまうだろう。しばらく大人しくすることにして次のチャンスをうかがうのだった。
 
/628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ