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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第6章 6 慶明の新薬
棗の粥を食べ終わったころ、慶明が湯気の出ている椀をもってやってきた。すらりと高い背を屈め、小屋に入ってくる。出会ったときは同じくらいの背丈の少年が、今では頭二つ分大きく、更には立派な体格を持っている。履物には慣れたようで、もう部屋に入って直ぐ脱ごうとはしなくなった。
「晶鈴。これが安全かどうかみてくれ」
向かいに腰を下ろし、慶明は椀を差し出す。ふわっと青臭さが立ち上り、口の中に苦味を感じさせる。
「危険なものを調合しないでよね」
「しょうがない。組み合わせの相性があるのだから。人もそうだろ?」
薬草同士でも組み合わせによっては毒になることもあり、毒草でもまた薬になることがあった。椀の中身について占うために粥の椀を春衣に下げさせ、手洗いの桶を持ってこさせる。
手を洗い、少し気持ちを落ち着けて流雲石を並べる。
「大丈夫そうよ」
「よかった。じゃ飲んでみるか」
椀をぐいっと傾け、一気に流し込む。
「うーん。味は今一つだなあ」
「晶鈴。これが安全かどうかみてくれ」
向かいに腰を下ろし、慶明は椀を差し出す。ふわっと青臭さが立ち上り、口の中に苦味を感じさせる。
「危険なものを調合しないでよね」
「しょうがない。組み合わせの相性があるのだから。人もそうだろ?」
薬草同士でも組み合わせによっては毒になることもあり、毒草でもまた薬になることがあった。椀の中身について占うために粥の椀を春衣に下げさせ、手洗いの桶を持ってこさせる。
手を洗い、少し気持ちを落ち着けて流雲石を並べる。
「大丈夫そうよ」
「よかった。じゃ飲んでみるか」
椀をぐいっと傾け、一気に流し込む。
「うーん。味は今一つだなあ」