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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第47章 47 顔合わせ
「わからんことがあるかの?」

 3人とも献策について考え始めたので他の質問など思いつかなかった。

「じゃあ、わしと会うのはこれで最後の者もおるじゃろう。あとはそこの孫公弘に聞くがよい。三年後を楽しみにしておるぞ」

 すーっと音もなく出ていったあと、ガタイの良い将軍のような男が入ってきた。癖が強い髪なのか、まとめ切れておらず、虎のようなもじゃもじゃとした髭を生やしている。

「教官の孫公弘だ。なにかあったらわしに言え。とくかく策を考えるのがお前たちの役割だからな」

 そういうなり、ごろりと横になった。

「えーっと教官。今日は何をすればいいですか?」

 徐忠正がそっと手を上げて質問する。ごろりと向きを変えた孫公弘は「うーん。そうだなあ」と唸る。

「この中で寮に入るものはいるか?」
「おれがはいります。家は都から遠いので」
「そうか。部屋は整ってるのか?」
「そうですねえ。そんなに持ち物もないので」
「じゃ、お前んとこに行って歓迎会するか」
「え!?」
「いくぞいくぞ」

 まだ日が高いが軍師省の近くの徐忠正が下宿している寮に行くことになった。途中で孫教官は一人一壷ずつ酒を買って持たせた。
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