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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第49章 49 媚薬
「ん、晶、鈴……」

 睡眠薬と媚薬が良い塩梅で効果を発揮している。春衣は小瓶の蓋を閉め、立ち上がり自分の衣をすべて脱いだ。そしてそのまま慶明の寝台に上がり慶明と肌を合わせる。

「慶明、私よ。晶鈴よ」

 春衣は晶鈴の声色をまねて慶明に囁く。目を閉じたまま慶明は「ああ、晶鈴……」とつぶやき春衣を抱きしめた。

 しばらく慶明の肌の温かさと鼓動を聞く。身体を抱きしめる腕に幸福感を得る。しかしゆっくりすることはできない。睡眠薬の効果が切れる前に目的を果たさねばと、急ぎ、慶明の着物の裾を割る。慶明の立派に起立した一物を見て春衣はごくりと喉を鳴らす。別の小瓶からぬめった重湯を指先ですくい、自身の秘部に塗り付ける。たっぷりと塗り付け、そして慶明の起立にも塗り付ける。

「う、うぅ」
「お待ちになって、今すぐ」

 慶明のうめき声を聞き、春衣は跨り腰を落とす。

「くうっ!」

 ずぶりと一気に慶明が入ってくる。

「あ、あ、ああ、なんて、なんて気持ちがいいのかしら」

 春衣は男を知らないが、陶器製の張型でこの日のために練習していた。張型の中には湯を入れて温めることができたが、それで快感を得ることはできなかった。そのため、慶明と交わることが目的ではあったが、快感を得られることなどは期待も想像もしていなかった。
 慶明の起立は温かく程よい硬さと形状で春衣をみるみる快楽の淵へ追いやっていく。
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