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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第49章 49 媚薬
まだ暗い中、目覚めた慶明は、身体に圧迫を感じて、そちらへ目を向けた。隣に眠る春衣を認めて息をのむ。
「こ、これは一体……」
春衣は一枚の薄い着物でよく眠っている。そっと身体を起こし呼吸を整え、昨晩のことを思い返してみる。食事をしたあと部屋に戻り、眠気を感じたので早々に床にはいったところまでは覚えている。
「晶鈴……」
晶鈴に対して思いを遂げた夢を見た気がする。
「まさか春衣を……」
春衣を抱いてしまったのかどうかは、はっきり自覚を持てなかった。頭を抱えていると春衣がもぞもぞと起きだした。
「だんなさま……」
身体を起こし春衣は慶明にすり寄ってくる。
「わ、わたしは……」
どういえばわからない慶明に春衣は落ち着いた声で答える。
「だんなさま。わたしは晶鈴さまの代わりでも平気です」
「……。責任はとる……」
「だんなさまぁ。うれしゅうございます」
粘り気のある声で春衣はささやき、慶明の背中にしなだれかかる。慶明は、絹枝ではなく晶鈴に対して謝罪したい気持ちになっていた。
「こ、これは一体……」
春衣は一枚の薄い着物でよく眠っている。そっと身体を起こし呼吸を整え、昨晩のことを思い返してみる。食事をしたあと部屋に戻り、眠気を感じたので早々に床にはいったところまでは覚えている。
「晶鈴……」
晶鈴に対して思いを遂げた夢を見た気がする。
「まさか春衣を……」
春衣を抱いてしまったのかどうかは、はっきり自覚を持てなかった。頭を抱えていると春衣がもぞもぞと起きだした。
「だんなさま……」
身体を起こし春衣は慶明にすり寄ってくる。
「わ、わたしは……」
どういえばわからない慶明に春衣は落ち着いた声で答える。
「だんなさま。わたしは晶鈴さまの代わりでも平気です」
「……。責任はとる……」
「だんなさまぁ。うれしゅうございます」
粘り気のある声で春衣はささやき、慶明の背中にしなだれかかる。慶明は、絹枝ではなく晶鈴に対して謝罪したい気持ちになっていた。