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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第63章 63 胡晶鈴の娘
休憩してまた戦略の考察と議論を交わした後、隆明は立ち上がった。
「では、また」
「あ、そこまでお送りいたします」
星羅は軍師省の外まで送ろうと立ち上がる。
「ん」
もちろんこの丁重な扱いが当たり前の隆明は遠慮することはない。廊下に出て、隆明に何事もないように星羅はあたりを見ながら先を歩く。少しでも長く一緒にいたいと思っているせいか歩みが遅かった。
「宴はどうだった?」
「え? 宴? あ、あのすごく楽しかったです」
話しかけられることがとても嬉しい。軍師省での議論はもちろん楽しいが、もっと隆明とたわいもない会話をしてみたかった。
「ここでよい」
一応お忍びなので地味な馬車に隆明は乗り込む。すだれを上げ「またな、星雷」と笑んだのち馬車を出させた。
「殿下……」
はやく軍師になって、もっとそばでお仕えしたいと星羅は思うのだった。
「では、また」
「あ、そこまでお送りいたします」
星羅は軍師省の外まで送ろうと立ち上がる。
「ん」
もちろんこの丁重な扱いが当たり前の隆明は遠慮することはない。廊下に出て、隆明に何事もないように星羅はあたりを見ながら先を歩く。少しでも長く一緒にいたいと思っているせいか歩みが遅かった。
「宴はどうだった?」
「え? 宴? あ、あのすごく楽しかったです」
話しかけられることがとても嬉しい。軍師省での議論はもちろん楽しいが、もっと隆明とたわいもない会話をしてみたかった。
「ここでよい」
一応お忍びなので地味な馬車に隆明は乗り込む。すだれを上げ「またな、星雷」と笑んだのち馬車を出させた。
「殿下……」
はやく軍師になって、もっとそばでお仕えしたいと星羅は思うのだった。