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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第63章 63 胡晶鈴の娘
 感傷的になっているところに胸を痛めながら慶明はさらに進言する。

「決して決して父と名乗ることはおやめください。継承問題と星羅の命にかかわりますので。星羅にも父が誰か知らせていません」

 隆明は辛いのか嬉しいのか複雑な笑いを見せる。晶鈴の行方は分からないが、二人の結実ともいえる娘、星羅が身近にいるのだ。

「わかってる。聞いていてよかった。我が娘とは。危うく間違いを犯すところだったかもしれぬな」

 あまりにも晶鈴に似ている星羅を、青年だと思っていても隆明は求めてしまったかもしれないと思っていた。その言葉を聞き、慶明はほっと胸をなでおろす。

「これで軍師省に行く楽しみが、また違ったものになるな」
「ええ、殿下。星羅は素晴らしい娘です。きっと国を支えるでしょう」

 星羅を女性として愛してしまう前に、娘とわかり隆明も優しい気持ちに戻った。彼女を成長を見守り、じっと玉座で胡晶鈴を待ち続けるのだ。
 隆明は落ち着きを取り戻したが、星羅の気持ちには配慮がなかった。慶明も同様に、星羅が実の父である曹隆明を男として愛し始めていることに気づいていない。
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