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華夏の煌き~麗しき男装の乙女軍師~
第71章 71 公主たち
側室の中で最も可憐だと評価の高い申陽菜の住いは、多種多様の花が植えられており、年中、常春のように感じられる。王太子の曹隆明以外の男で、王族の夫人たちの住まいを出入りできるものは、医局長の陸慶明のみだった。
ほっそりとした白い手首を差し出し、申陽菜は目を細めしなを作り「どうかしら?」と甘い声で慶明に尋ねる。
「残念ながら懐妊の兆候はありません。しかし、とても健やかであられます」
「ふーん」
つまらなさそうな表情で、すっと腕を下げ着物の袖を降ろした。ほっそりした白い手足を見せびらかすように、できるだけ柔らかく薄く透ける着物を何枚も重ねている。それぞれの着物には違う香料を焚き込め、複雑で怪しく淫靡な雰囲気を演出している。
「何か気になることはありますか?」
慶明は軽く問診し、申陽菜の顔色を眺める。特に何も悪いところはないだろうと診断し、いつもの彼女のために処方した肌を滑らかに保つ薬を侍女に渡す。
ほっそりとした白い手首を差し出し、申陽菜は目を細めしなを作り「どうかしら?」と甘い声で慶明に尋ねる。
「残念ながら懐妊の兆候はありません。しかし、とても健やかであられます」
「ふーん」
つまらなさそうな表情で、すっと腕を下げ着物の袖を降ろした。ほっそりした白い手足を見せびらかすように、できるだけ柔らかく薄く透ける着物を何枚も重ねている。それぞれの着物には違う香料を焚き込め、複雑で怪しく淫靡な雰囲気を演出している。
「何か気になることはありますか?」
慶明は軽く問診し、申陽菜の顔色を眺める。特に何も悪いところはないだろうと診断し、いつもの彼女のために処方した肌を滑らかに保つ薬を侍女に渡す。